先日私は鍋を購入しました。
ネットで?
いいえ、ネットで購入するつもりが実際の店舗まで足を運んで購入しました。
なぜネットで買うつもりの私が商品を買わなかったのか、
実際の経験を例に解説いたします。
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購入したのは有名なフランス製の鍋。
正円形のベーシックなデザインの鍋ではありますが、
直径10~24cmと、2cmごとにサイズが存在し、サイズ展開が豊富な商品。
鋳物ホーロー鍋のため、1つあたり4kgとかなり重く、
持ち帰るには重すぎるのでネットで買おう!と決めていました。
私はこの商品を購入することは決めており、購入意欲の高い「今すぐ客」の私でした。
ですが、サイズ展開が豊富すぎて、自分にはどれがピッタリなのかがわからず、
購入をとどまっていました。
その疑問を解決できないか?とamazon、楽天ショップ、百貨店ECサイトなど、
様々なショップでこの鍋を見て回わりましたが、
結局ECサイトではサイズの疑問が解決できず終い。。
どのサイトも鍋の縦×横×高さ、重さ、容量などスペックの記載はあるものの、
サイズ別用途の解説が全くなかったのです!
これだけこまめにサイズ展開があると「どのサイズが良いかわからない」という悩みは多いはず。
それなのに、どのECサイトも情報が不十分でした。
ネットではもう決められない!と落胆し、最寄り百貨店のキッチンコーナーへ。
実際に鍋を見て持ったりし、
その上スタッフの方に相談、すぐに購入を決定しました。
購入決定までの時間は約5分。
もっと早く実店舗に来ればよかった!
男性からすると、数値を見て決めればよいのでは?と思うでしょうが、
実際に鍋を使い続ける女性にとって、このたった2cmが大きな問題になることがあります。
(それに高額商品なので失敗したくない)
「今すぐ客」を逃さないために
上記の例では「ネットで今買いたい!」というお客をECサイトが疑問をフォローできず、購入意欲の高いお客を逃してしまいました。
逆に考えると、見込み客の疑問に答えられていれば、
売上に繋がる可能性が高いということ。
ECサイトではこの疑問に答える構成を心がけると、改善効果が期待できます。
上記の例をECサイトがフォローする
例)サイズ展開が豊富。自分の家庭に合うか判断できない方が多い商品。NG例:
商品サイズ:(縦×横×高さ)284×220×147mm 容量:2.6L
→情報がスペックだけだと、用途が想像しにくいものです…
OK例:
「22cmだと、カレーなら6皿分出来上がります。2~4人家族の家庭におすすめ。
容量たっぷり、食べ盛りの子供がいる家庭もこのサイズでOK」
→疑問を解消するコピーが出来上がりました。
コピーを補足する写真があればベター。
顧客目線でECサイトを見てみると、商品写真とスペックのみの紹介だけというサイトが多く、
商品の紹介に手間をかけなかったため、販売の機会を損失しているという事実もあるかと思います。
特に女性向けの商品をwebで紹介する際には、「体験」と「見た目」に注目し、改善してみてください。きっといい結果が得られるはずです。