とある美容家さんとのやり取りで気付いたことです。
その方は化粧品に大変詳しく、ご自身が認めた化粧品のみ取扱い。
それぞれに合った化粧品をセレクトするというサービスをされています。
美容業界歴も長く、ファンも多い方なので
「是非わたしも」と化粧品セレクトサービスをお願いしました。
***************************
美容家さん「今日はどのような商品をお探しですか?」
私「洗顔フォームを探しているので、私にあったものはないでしょうか?」
美容家さん「今お使いのクレンジングはどの商品を?」
私「○○社のクレンジングです。」
私は大手エステメーカーのクレンジングを使用しています。
知人から、クレンジング力が強く良いよと薦められその商品を使っていました。
美容家さん「○○ですか…私も使用したことがあります。このクレンジングはかなり洗浄力が強いので、洗顔フォームは必要ありません。」
私「必要ないのですか?!」
***************************
その方の前評判から、勧められたらすぐに買う気でいたのですが、
想定外のことに「必要ない」と断られてしまい、その日は手ぶらで帰ることに…
ですが、「言われたとおりに販売すれば利益になるはずが、
必要ないものはあなたのためにならないと断る。なんて商売っ気のない方!
でも信用できるから他の商品はこの方から買いたい!」
断られたきっかけでその方への信頼感は増し、
その方から商品を買いたいという気持ちが更に強くなりました。
欲しいと言っているお客様に必要ない、と断るのは勇気のいることです。
商品がその方のためにならないものであれば、お薦めしないという選択。
断ることで目先の利益は得られませんが、
顧客からの深い信用を獲得するきっかけになります。
断るセールス法、実際のところどうなの?
ただ、断ることにより売上的に問題ないのかと突っ込んで聞いてみたところ、
「セールスは私の得意分野。
必要のない商品はお断りしますが、
その方にとって本当に必要なものはしっかりお薦めしております。
その姿勢がお客様の信頼を得て、売上げアップにつながっています。」
とのこと。
世の中、売り込みセールスをよく目にしますが、
売り込みしないセールス法が成功するのだと実感した体験でした。
人は売り込みされることを嫌う傾向にあります。
過剰に売り込みされると、売れていないのかと邪推され、
足元を見られてしまいます。
一度売り込みしないセールス法を試してみてください。
顧客から信頼を得られるきっかけになるかもしれません。